オイル抜き成功・・・?

オイルを入れすぎてしまった!

 

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 上の記事でも書いた通り、875にオイルを入れすぎて、色がかなり濃くなってしまいました。

最初はオイルの塗布を断ち、徐々にオイルを抜いていこうかなと思っていました。しかし、もとの明るめの茶色に戻したい欲求が強くなり、ネット上にもオイル抜きについての情報がなかったので、ダメージ覚悟で自分でオイル抜きをしてみることにしました。

 

オイル抜きをする

自分が行ったオイル抜きの方法は以下の通りです。

 

①石鹸を溶かした60度弱のお湯にブーツを漬け込む。

②サドルソープ等でない、ボディソープのようなもので表面を洗う。

③60度弱のきれいなお湯にブーツを漬け込み、石鹸をすすぐ。

④乾かす。

 

①石鹸を溶かした60度弱のお湯にブーツを漬け込む。

この工程のミソは、石鹸を溶かすことと、高温のお湯を使用することです。

高温のお湯それ自体によって油分は溶け出しますし、さらに石鹸水溶液にすることによって革の中まで浸透させ、奥から油分を取り除くことができると考えたからです。

私はバスタブを使用して半日ほど漬け込みました。しっかりと漬け込まないと、浸透した部分としていない部分ができて、乾いたときに色ムラになる可能性があるので注意してください。

 

※どこかで60度の水温では、中敷きを張り付けているボンドがはがれてしまうと聞いたことがあるので、それより低い温度にすることをお勧めします。革自体の耐熱性の問題もありますしね。

※油分・汚れや染料が溶け出して、バスタブが汚れますので、その点覚悟してください。ただ、市販の塩素系漂白剤を使えばすぐ落ちるのでご心配なく。

 

②サドルソープ等でない、ボディソープのようなもので表面を洗う。

ここでもやはり、洗浄力を重視しました。

サドルソープは、革を保護するために保湿成分が含まれているため、オイル抜きには余計なものだと考えました。

中も外もスポンジ等で泡立てて洗います。その後すすぎます。

 

③60度弱のきれいなお湯にブーツを漬け込み、石鹸をすすぐ。

石鹸水溶液に漬け込んでも石鹸はすすげませんので、きれいなお湯を再度張り漬け込みます。洗浄成分が革の中に残るとダメージが高そうなので(憶測)、しっかりとすすぎました。

①と同じく半日程度漬け込んだと思います。

 

④乾かす。

最後も重要ですね。

アッパーの革が乾いたように見えても、中敷きの下のコルク層には、まだ水が溜まっています。風通しのいいところで十分に乾かしてください。5日~1週間は見た方がいいです。

なお、アッパーが乾いた時点で、デリケートクリームなどを塗って保革してください。

 

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このような感じで乾いていきます。お湯ですすぐと乾くのも早いです。

一部がものすごく明るくなっているように見えますが、乾かしているうちに他の部分からオイルが回るのか、通常の色味に戻っていきました。

 

オイル抜き結果

以前の色味

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オイル抜き後の色味

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いかがでしょうか。背景や光の加減の違いで、正確な比較はできませんでしたが、個人的にはかなり革色が明るくなったと思います。

 

ご注意

当ブログを見てオイル抜きを行い革靴にダメージが発生したとしても、当方では一切責任を負いかねます。自己責任にて行ってくださいますようお願いいたします。